足袋の構造を知って、手作りしてみるのも個性が出ていいかもしれませんね。
足袋は編んで作る靴下(ソックス)とは異なり、表地、裏地、底地、掛け糸、鞐などをそれぞれ
縫い合わせて作られます。
まずはじめはひきのしと言う作業。これは布の裁断をし易くし、また効率化を進めるため、
生地を数枚ずつ(行田においては10枚)重ねてそろえます。
重ねた生地を、金型を使い機械で打ち抜き裁断します。この時生地を裏表に並べれば、左足と右足、
両足分の同じ大きさの足袋いっちょあがり!!となるわけです。
裁断した生地に、鞐(こはぜ)を掛けるための糸(“掛け糸” や“受け糸”などと呼ばれます)を
通し、縫い付けます。
この工程は通しと呼ばれています。
溝のある機械に生地を置き、糸を“一気に!”通します。
店によっては、表地だけでなく裏地にも糸を通すところもあります。
これは“機械でなく手作業で作っている”証拠だとか。
機械を使って、掛け糸を表地に通している状態がよく分かります。
白く見えるのは当て布。特に柄足袋が生地が弱く、すぐ擦り切れてしまうため、
このように裏側に当て布をして丈夫になるようにします。
表地に通した掛け糸が鞐を掛けたとき動かないようにするために、
糸を通した端を縫っていきます。
この作業を押さえと呼びます。
この作業により、掛け糸が擦れて表地が痛まないようにしている訳です。
老舗店によってはこの作業を行わず(ミシン=機械を使わず)、
表地に掛け糸を2回通すことで対処している場合もあります。
鞐を縫い付ける部分の裏に当て布を合わせます。
3つ上のところでも少し書きましたが、鞐は金属、対する生地は当然布のため、
使い方によっては非常に擦り切れやすく、そのために当て布をあて、
少しでも丈夫になるようにします。
そして外甲になる生地に鞐を縫いつけます。
そして外甲と内甲を、甲部分で併せて縫い合わせます。
その名もそのまま甲縫いこれでようやく甲部分の原型が出来上がります 。
外甲と内甲のかかとにあたる部分を重ね合わせ、円形に縫い尻止め をします。
爪先部分から、甲と底を縫い付けていきます。
指先から後ろ部分の甲と底を縫い合わせます。
そしていよいよ仕上げに入ります。これで完成しましたが、何せ全て裏返しでの作業。
返し棒と呼ばれる木の棒(殴)を使って、表に返します。
あとは、表向きにして、木型に入れて形を整えます。